巻・クライアント選定対照表

Clash クライアント比較:全8種レビューと選び方

本ページでは、ダウンロードページに掲載されている全8種のクライアントを対応プラットフォーム内核種別メンテナンス状況の6項目で比較しています。評点や架空のデータは一切使用せず、確認可能な事実のみを記載し、最後に利用シーン別の結論をまとめています。

巻・第一条

評価基準

6項目はすべて定性的な記述であり、点数付けや順位付けは行いません。メンテナンス状況は「活発にメンテナンス中」と「メンテナンス終了」の2区分のみとします。

  • その一対応プラットフォーム 対応するOSの範囲、そしてスマホとPCでUIや操作ロジックを統一できるかどうかは、複数端末を使うユーザーの運用コストを直接左右します。
  • その二内核種別 オリジナル内核は開発が停止しており、mihomo(Clash Meta 系列)がより多くのプロトコルとルールタイプに対応し、現在のコミュニティ開発の中心となっています。選定時はこちらを優先してください。
  • その三メンテナンス状況 定性的な判断のみを行います。メンテナンスが終了したクライアントはOS更新やプロトコル変更に追従しないため、新規導入は一律非推奨、既存利用者は早めの移行を推奨します。
  • その四導入難易度 インストールからサブスクリプション取り込み、初回接続完了までに必要な操作数と理解コストを、低・やや低・中の3段階で記述しています。
  • その五特徴的な機能 TUNモード、設定ファイルの結合、スクリプト拡張、UIカスタマイズなど、上級ユーザーが各クライアントを見分ける際の主な判断材料となる差別化機能です。
  • その六向いているユーザー 前の5項目を総合した位置づけの判断です。あくまで典型的な利用者像の説明であり、他のユーザーが使えないという意味ではありません。
巻・第二条

比較表

画面が狭い場合は表を横スクロールできます。クライアントの並び順はダウンロードページの掲載順と一致しており、メンテナンス終了のものは表の末尾に配置しています。

クライアント 対応プラットフォーム 内核 メンテナンス状況 導入難易度 特徴的な機能 向いているユーザー
Clash Plus Windows / macOS / Android / iOS mihomo 活発にメンテナンス中 全プラットフォームでUI統一、サブスクリプション取り込みだけで利用可能 初心者・複数端末ユーザー
Clash Verge Rev Windows / macOS / Linux mihomo 活発にメンテナンス中 TUNモード・設定ファイルの結合・スクリプト拡張 上級デスクトップユーザー
FlClash Windows / macOS / Linux / Android mihomo 活発にメンテナンス中 やや低 Flutter製UI、デスクトップとAndroidで同一の使用感 デスクトップとAndroidを併用するユーザー
Clash Nyanpasu Windows mihomo 活発にメンテナンス中 UIカスタマイズ性が高く、テーマが軽快 見た目にこだわるWindowsユーザー
Clash Meta for Android Android mihomo 活発にメンテナンス中 内核に近いネイティブAndroidクライアント、設定項目が充実 設定構造に詳しいAndroidユーザー
Surfboard Android 独自実装 活発にメンテナンス中 Surge スタイルの設定、Android向けの代替候補 サブクライアントが必要なAndroidユーザー
ClashX Meta macOS mihomo(Meta 系列) メンテナンス終了 やや低 メニューバー常駐、動作が軽い macOSの旧端末での一時利用のみ
Clash for Windows Windows オリジナル(Premium) メンテナンス終了 かつての主流デスクトップクライアント、現在はアーカイブのみ 新規導入は非推奨、移行を推奨
巻・第三条

個別レビュー

各クライアントについて事実に基づく説明を記載し、ダウンロードページの該当プラットフォームへの入口を併記しています。インストーラーやバージョン情報はダウンロードページの記載を正としてください。

Clash Plus

最推奨
Windows / macOS / Android / iOS 内核 mihomo 活発にメンテナンス中

4つのプラットフォームで同一のUIと操作ロジックを採用。サブスクリプションURLを貼り付け、ノードを選び、接続をオンにするだけの3ステップで初回利用が完了し、各端末での操作手順も完全に統一されています。iOS版はApp Storeで公開中、デスクトップ・Android版はダウンロードページからインストーラーを取得可能です。公式サイトは clashplus.io。設定ファイルを読み込む手間をかけたくない、かつスマホとPCを行き来したいユーザーには、学習コストを最小限に抑えられる選択肢です。

Clash Verge Rev

おすすめ
Windows / macOS / Linux 内核 mihomo 活発にメンテナンス中

Clash Verge の開発終了後にコミュニティが引き継いだフォークで、現時点でデスクトップ向けクライアントの中でも機能が最も充実した選択肢の一つです。mihomo 内核を内蔵し、TUNモードで全トラフィックを制御できるほか、設定ファイルの結合とスクリプト拡張により、サブスクリプション本体を変更せずに独自ルールを重ねられます。3大デスクトップOSすべてに対応しており、特にLinuxユーザーには優先的に検討する価値があります。機能項目が多いため、設定画面の構成に慣れるまで初回は多少時間がかかります。

FlClash

クロスプラットフォーム
Windows / macOS / Linux / Android 内核 mihomo 活発にメンテナンス中

Flutter で構築されており、デスクトップ3OSとAndroidで同じUIを共有する、「1つのクライアントで全端末をまかなう」という発想の中で最も対応範囲が広いオープンソースの選択肢です。サブスクリプション管理、ポリシーグループの切り替え、ルール確認といった主要機能が見やすい第一階層にまとまっており、従来のデスクトップクライアントより導入コストが低めです。Linuxデスクトップとスマホ(Android)を両方使い、操作感を統一したい場合、FlClash は合理的な単一の答えになります。

Clash Nyanpasu

Windows
Windows 内核 mihomo 活発にメンテナンス中

コミュニティがメンテナンスするWindowsクライアントで、機能構成はVerge系列と近く、主な違いはUI面にあります。テーマとレイアウトのカスタマイズ自由度が高く、見た目が軽快です。サブスクリプション管理・TUNモード・ルール確認といったコア機能は同内核クライアントと同等で、実用性を損なうことはありません。Windowsをメイン端末として使い、かつクライアントの見た目にこだわりたいユーザーに向いています。複数プラットフォームを使う場合は、対応範囲の広い選択肢を優先してください。

Clash Meta for Android

Androidネイティブ
Android 内核 mihomo 活発にメンテナンス中

mihomo 内核と同系統の、Android向けネイティブクライアントです。UIは素朴ですが設定項目は充実しており、オーバーライド設定・DNSパラメーター・ログレベルといった内核オプションのほとんどをクライアント内から直接操作できます。Clashの設定構造を理解しているユーザーを前提とした設計で、過度な誘導は行わないため、ルールやポリシーグループの概念に慣れたAndroidユーザーに向いています。完全な初心者であれば、Clash Plus か FlClash から始めるほうがスムーズです。

Surfboard

Android代替
Android 内核 独自実装 活発にメンテナンス中

独自実装のAndroid向けプロキシクライアントで、設定体系はSurgeスタイルを採用しており、Clashエコシステムのサブスクリプション形式とは完全には互換していません。一部のサブスクリプションは形式変換を経てから取り込む必要があります。その価値は、Clash内核系とは異なる系統の代替ルートを用意できる点にあり、メインクライアントで互換性の問題が出た際の検証手段になります。日常的なメイン利用には、mihomo 内核系のクライアントを推奨します。

ClashX Meta

メンテナンス終了
macOS 内核 mihomo(Meta 系列) メンテナンス終了

macOSのメニューバーに常駐する軽量クライアントで、動作が軽くUIも極めてシンプルなため、かつてはMacユーザーの定番でした。現在はプロジェクトのメンテナンスが終了しており、OSのバージョンアップやプロトコルの進化に追従しないため、新規導入は推奨しません。旧端末で継続利用している場合は一時的な利用として問題ありませんが、タイミングを見て活発にメンテナンスされている Clash Plus か Clash Verge Rev への移行を推奨します。ダウンロードページのmacOS欄には比較用にアーカイブ版インストーラーを残しています。

Clash for Windows

メンテナンス終了
Windows 内核 オリジナル(Premium) メンテナンス終了

かつて最も知名度が高かったWindows向けデスクトップクライアントで、多くの初期のチュートリアルで例として使われていました。プロジェクトのメンテナンスは終了しており、搭載しているオリジナル内核も開発が止まっているため、新しいプロトコルやルールタイプへの対応は開発終了時点のままです。「Clash for Windows 代替」を探している場合、現時点での答えは機能面で対応する Clash Verge Rev、または導入しやすい Clash Plus です。ダウンロードページのWindows欄にはアーカイブとして項目を残していますが、あくまで移行時の比較用です。

巻・第四条

シーン別選び方

4つの典型的なシーン別に結論をまとめています。判断に迷う場合は、第一条の基準に沿って比較表を見直してください。

シーン1・完全な初心者

Clash Plus を選んでください。全プラットフォームでUIが統一されており、サブスクリプションを取り込めばルールやポリシーグループの概念を理解しなくても使えます。具体的な操作手順は本サイトのはじめにを参照し、3ステップで初回接続を完了できます。

シーン2・上級者向けのカスタマイズ

Clash Verge Rev を選んでください。TUNモードでシステムプロキシを回避するアプリのトラフィックも制御でき、設定ファイルの結合とスクリプト拡張により、サブスクリプションの上に独自ルールを重ねられます。ルールの書き方は本サイトのプロトコルマニュアル内の振り分けの章を参照してください。

シーン3・複数端末の統一管理

スマホとPCを両方管理したい場合は2つの選択肢があります。手間をかけたくない場合は Clash Plus(iOS対応含む)。オープンソース志向で、デスクトップはLinux中心、それにAndroidを組み合わせたい場合は FlClash。両端でUIが完全に統一されており、サブスクリプションも1つ管理するだけで済みます。

シーン4・旧端末での利用

低スペックのWindows機では Clash Verge Rev を優先してください(UI層が軽く、リソース消費を抑えやすい)。旧型Macで ClashX Meta を一時的に使い続ける場合は、メンテナンスが終了している点に注意し、OSアップデート後は早めに活発にメンテナンスされているクライアントへ移行してください。

巻・第五条

選定の結論

比較の結果、結論は以下の通りです

最推奨は Clash Plus、上級者向けの代替は Clash Verge Rev

プラットフォーム対応範囲・メンテナンス状況・導入難易度の3つの主要基準を総合すると、Clash Plus は Windows・macOS・Android・iOS の4プラットフォームすべてに対応しつつ活発にメンテナンスされている唯一の選択肢であり、多くのユーザーにとって迷わず選べるデフォルトの答えです。TUNモードや設定拡張が必要なデスクトップ上級ユーザーには Clash Verge Rev、デスクトップとAndroidをまたぐオープンソースのクロスプラットフォーム構成には FlClash が適しています。

メンテナンスが終了している Clash for Windows と ClashX Meta は、新規導入を一律推奨しません。各クライアントのインストーラー、システム要件、プラットフォーム別の説明は、すべてダウンロードページでまとめて確認・取得できます。